2004年:アンソニー・ルーとケーー・マッキンレイ。ビミニで。

ハルシオンの設計理念:
ハルシオンの製品開発

1998年:ハルシオン・MCシステムと
エクストリーム・エクスポーシャー・
ライトのテスト。北フロリダ。
 ハルシオン製品の高い評価は、フロリダ、ヨーロッパ、メキシコでの、ハードな水中ケーブ探検を通じて築かれました。創業当時のハルシオンの製品開発会議は、週末のハードなケーブ探検を終えた後のタラハシーの寿司バーでした。ウィングの使い勝手、材質の改良などつねに議論白熱。ハルシオンをケーブ・ダイビング専用の器材にする意見もあれば、レックでもサンゴ礁ででも、バルト海からカリブ海でも広く使える器材にしたいという意見もありました。どの製品も実地テストをもとに、すぐに改良が指示され、次のロットでは、改良されたウィングが作られました。直前2週間のテストダイビングの結果を、すぐに製品の改良に反映させるのがハルシオンです。

 改良や変更に数年を要するものもあります。

フロリダ州ハイスプリング、
ハルシオン工場の縫製部門。
ハルシオンは、自社工場をもつ、数少ないダイビング器材メーカーです。フロリダ州ハイスプリングスのハルシオン工場は、設計、試作、製造、テストのすべてが施設内でできるようになっています。ジャロッド、ケーシーなどの経営陣をはじめするハイスプリングスのスタッフチームによって、世界各国のダイバーからの直接の情報をもとに製品開発が進められています。

 ハルシオンの開発チームには上級スタッフが加わっています。ジャロッド、ケーシーは毎週の製品会議に参加します。新素材を採用するあたっては、現行の製品と同じデザインにされ、徹底的に傷めつけて、素材の性能評価をします。慎重な検討の結果、決定された新製品は、設計図がコンピューターで作られます。試作は製造責任者のスティーブ・プリアムが統括し、機械加工、繊維素材加工、縫製などの各部門の担当者によるチームがプロトタイプを製作します。完成した試作品はその週末にテストできるように準備され、開発チームに渡されます。
 
 社内チームでフルテストされたプロトタイプ、さらに改良モデルは、第2次テストのために、テストダイバー・チームのもとに送られます。ハルシオンのテストダイバー・チームには探検ダイブの世界、インストラクションの世界をリードする著名なダイバーが参加しています。さらにあらゆるダイビング環境での実用テストのために、世界各地に送られます。 ハルシオンはフロリダのダイビングメーカーですが、ハルシオン製品はバルト海、太平洋、ニューイングランド沿岸、五大湖、南シナ海など、世界の各地でテストされています。

2004年:フル装備の
ジャロッド・ジャブロングキーと
ボブ・シャーウッド。
カルフォルニア、ヴェンチュラ沖の石油リグで。
 世界各地からの改良意見がまとまると、製品としての絶対の確信がもてるまで、ハルシオンはテストを繰り替えしながら改良を続けます。自社工場の中で、設計、製造、テストができる、一貫生産のもう1つの利点は、素材面、製造面の問題が起きたときに、すぐに、対応ができるところです。自社工場をもつことで、ダイビング業界の中でもっとも高度な製造基準が維持でき、すべてのハルシオン製品を“doing the right thing = 正しいことを、正しくやる”器材にできるのです。

 もちろん設計は、製造設備の準備から始まり、製品管理チームによる最終製品チェックまでの、大きな生産過程の中の、1段階に過ぎません。

[Next: ハルシオンの製造理念]